COLUMN

雨の日でも大丈夫?縮毛矯正で「広がる・うねる・ぺたんこ」を整えるプロの答え

コラム

雨の日は髪の毛が広がる、うねる、前髪がぺたんこになるなど、スタイルが決まりにくくなります。
縮毛矯正を正しく活用すれば、雨の日でも「大丈夫」と言える状態に近づけます。
本記事では、美容室目線で具体的な対策をご提案します。

なぜ雨の日に髪が広がる・うねる・ぺたんこになるのか

空気中の湿度が高いと、髪内部の水素結合が影響を受け、うねりや広がりが出やすくなります。
キューティクルが傷んでいる髪ほど水分の出入りが大きく、形が崩れやすくなります。

前髪や根元は水分でボリュームが落ちやすく、雨の日はぺたんこになりやすいのが特徴です。
原因は「湿度」と「髪のダメージ」「根元の状態」の3点で説明できます。

縮毛矯正の効果と限界を知って雨の日も味方に

縮毛矯正は薬剤と熱で髪内部の結合を再構築し、うねりをまっすぐに整える技術です。
適切な薬剤選定とアイロン温度管理、毛先の質感コントロールで、雨の日の広がりやうねりを大きく抑えられます。

一方で新しく伸びてきた根元(新生毛)は施術の効果が及んでいないため、時間とともにうねりが戻ります。
「完璧に崩れない」ではなく「崩れにくい状態を長持ちさせる」設計が現実的です。

お悩み別:サロンでできることとホームケア

お悩み主な原因サロン提案ホームケア
雨の日に髪が広がる高湿度とダメージで膨張ダメージ度合いに合わせた薬剤選定と毛先の保護洗い流さないトリートメントで保湿と皮膜ケア
うねる根元の新生毛と髪質特性リタッチ矯正や顔まわりの部分矯正根元からのブローでうねり方向をリセット
雨の日ぺたんこ湿度で根元がつぶれる根元は弱めのコントロールとボリューム設計軽めのスタイリング剤とドライ仕上げ

「全体矯正+前髪や顔まわりの部分矯正」を組み合わせると、見た目の印象を大きく改善できます。

雨の日でも崩れにくい「朝・外出中・夜」の3ステップ

朝のセット

  • 乾いた髪に根元からブローして形をつくり、毛先は引っ張りすぎず通します。
  • 前髪は生えグセと逆方向に一度流してから戻すと、湿気でも戻りにくくなります。
  • 仕上げは軽いオイルやバームを「薄く均一」に塗布して水分出入りを整えます。
  • 最後に冷風でキューティクルを閉じると、ツヤと持続力が上がります。

外出中

  • 折りたたみ傘とハンカチを携帯し、濡れたらすぐ水分だけやさしくオフします。
  • 湿気対策スプレーは根元を中心に、内側へ薄く使うのがコツです。
  • 前髪がぺたんこになったら、根元だけを少量ふわっと起こして手ぐしで整えます。

夜のケア

  • 髪の毛はこすらずタオルで水分を取り、すぐドライヤーで根元から乾かします。
  • ダメージが気になる部分は週1~2回の集中トリートメントで保護します。
  • 就寝前の「完全ドライ」が翌朝の広がり予防に直結します。

施術タイミングの目安と予約のコツ

リタッチの目安は髪質や伸び具合にもよりますが、約2~4か月が一般的です。
梅雨や雨が続く時期は、ピークの3~4週間前に予約いただくと計画的に整えられます。
「雨の日が近づいてから焦る」より「季節前に整える」ほうが仕上がりと持ちの両方で有利です。

よくある質問(縮毛矯正 × 雨の日)

Q.縮毛矯正をしても、雨の日に広がることはありますか?
A.ダメージやスタイリング状況によっては完全にゼロにはなりませんが、適切な設計で大幅に抑えられます。

Q.雨の日に前髪がぺたんこになります。
A.根元の水分と重さが原因です。
サロンでは根元のボリュームをつぶしすぎない設計や前髪の部分矯正でバランスを調整します。

Q.朝のアイロンはしたほうが良いですか?
A.必要な箇所を低温でさっと整えるのは有効です。
仕上げに冷風を当て、汗をかく日は皮膜系スタイリング剤を少量使うとキープ力が上がります。

Q.「髪質改善」との違いは何ですか?
A.メニュー名はサロンにより定義が異なります。
うねりをまっすぐにしたい場合は「縮毛矯正」、手触りやツヤ重視なら「トリートメント系」を選ぶという考え方が目安です。

サロンからのご提案

初回は「髪質・履歴・生活環境(通勤や運動での湿気・汗)」までヒアリングし、薬剤強度やアイロン温度、毛先の質感を個別に処方します。
顔まわりだけの部分矯正や前髪のみのメンテナンスもお気軽にご相談ください。
雨の日が続く季節でも、扱いやすい髪の毛で毎日を快適に過ごしましょう。

今日からできるチェックリスト

  • 出かける前に湿度予報を確認してスタイリング剤の量を調整
  • 根元はふんわり、毛先は重くならないバランスで整える
  • カバンにハンカチと小さめブラシを常備
  • 次回のリタッチ時期をカレンダーに記入して、雨のピーク前に予約する

雨の日でも大丈夫なヘアを、一緒につくりませんか。
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