この記事では固定剤(固定液)の働きと固定時間の考え方を踏まえながら安全に巻くタイミングとコツを整理します。
髪質や施術方法で最適解は変わるため担当美容師の指示が最優先です。
いつからコテで巻いても大丈夫?(タイミング早見表)

下の表は一般的な目安であり個人差があります。
タイミング | コテ使用の可否 | ポイント |
---|---|---|
施術直後〜24時間 | 避ける | 固定反応の安定化中 |
24〜48時間 | 基本は避ける | 耳かけ・結ぶ・強い曲げも控える |
48時間以降〜1週間 | 条件付きで可 | 低温150℃前後・短時間・保護剤 |
1週間以降 | 可 | 温度と頻度を管理 |
固定時間中は髪を強く曲げたり結んだりしないことが形の安定につながります。
固定剤(固定液)と固定時間の基本

縮毛矯正は「1剤で軟化・還元し形を整え、2剤の固定剤(固定液)で新しい結合を酸化固定する」二段階の化学反応です。
この2剤の反応が落ち着くまでがいわゆる固定時間で、目安として48時間は形を乱す行為を控えると安心です。
固定剤の働きが安定する前に強い折れグセやテンションがかかると意図しない形が残るリスクがあります。
髪のダメージ度や薬剤設計により必要時間は前後するため詳細は担当に確認してください。
「コテで巻いても大丈夫?」に答えます(Q&A)

Q.縮毛矯正の翌日、コテ使っていい?
翌日は基本的に避けるのが無難です。
少なくとも48時間はコテ巻き・耳かけ・帽子・強いピン留めを控えて固定反応の安定を優先しましょう。
Q.48時間過ぎたらすぐ巻いても大丈夫?
低温から少しずつ試し、保護剤を使い、同じ束に熱を重ねすぎないようにします。
最初の1週間はセット力の強すぎるワックスや高温連発は控えると安心です。
Q.「巻けない」原因は何?
- 温度が低すぎるか高すぎてキープできない。
- 束が太すぎて熱が芯まで届かない。
- 髪に水分や重いオイルが残っている。
- ダメージや薬剤履歴で弾力が不足している。
- 根元から強く挟み過ぎて折れジワがついている。
巻けない時は温度・束の量・放置時間・スタイリング剤を一つずつ見直すのが近道です。
プロが勧める「低温コテ」ルーティン

- 乾いた髪にヒートプロテクトミストを均一に塗布します。
- コテは150℃前後からスタートし、必要なら10℃ずつ上げます。
- 毛束は1.5〜2cm幅の薄めに取り内外ミックスで巻きます。
- 挟む時間は1カール3〜5秒を目安にし同じ束に連続で熱を当てません。
- 冷めるまで触り過ぎず、最後に柔らかいスプレーで固定します。
温度は「できるだけ低く・できるだけ短く」がダメージを増やさない合言葉です。
温度と頻度の目安

- 細毛・ダメージ毛:130〜150℃で短時間。
- 普通毛:150〜160℃で短時間。
- 太毛・硬毛:160〜170℃、必要最小限で。
いずれも180℃以上の常用や同日の高頻度リタッチは避けます。
連日の高温スタイリングは乾燥と色抜けを加速させるため、休ませる日を作りましょう。
「コテ巻きパーマ」はできる?

縮毛矯正後でも毛先にデジタルパーマなどを組み合わせる「ストカール」設計は可能です。
根元は縮毛矯正で整え毛先はパーマで曲げることで朝のコテ時間を短縮できます。
履歴やダメージにより巻けない・かかりにくい場合もあるため事前カウンセリングが必須です。
よくあるNGと回避法

- 固定時間内に耳かけや帽子で強い跡をつけることは避けます。
- 濡れたまま高温を当てるとタンパク変性を招くため必ず乾かします。
- オイルを付けすぎると熱ムラと保持力低下につながるため薄く馴染ませます。
- 朝の時間がない日はブローで丸みを付けてから必要最小限だけ巻きます。
「強く・長く・高温」は避け「やさしく・短く・低温」で仕上げるのが長持ちのコツです。
まとめ

- 縮毛矯正直後〜48時間は固定時間と考えコテや強い曲げを控えます。
- 48時間以降は低温・短時間・保護剤で様子を見ながら巻きます。
- 「巻けない」時は温度・束・時間・剤の見直しとプロ相談が近道です。
- 時短したい方は「ストカール」などの設計も選択肢です。
迷ったら自己判断せず担当美容師に「いつから・何度で・どう巻くか」を具体的に相談しましょう。
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